のんびりとクラシック/天野さん夫妻がマタニティーコンサート
母親のお腹の中にいる赤ちゃんと0歳から5歳までの子どもたちのための「マタニティーコンサート」が14日、平良カトリック教会で開かれた。バイオリニストの天野誠、智美さん夫妻が弦楽器によるクラシックの名曲を演奏。妊婦や子育て中の親たちが子どもたちと一緒に、のんびりとした雰囲気の中で聞き入った。
天野さん夫妻は、4年半前に東京から宮古島に移り住んだ。マタニティーコンサートは「引っ越してきてからずっとやりたいと思っていたことの一つ」(天野さん)。
普段はミサが行われる聖堂の中で、ベートーベンやバッハの「メヌエット」、シューベルトの「アベマリア」、マスネーの「タイスの瞑想曲」など、誰もが一度は聞いたことのある曲を次々と披露。時には舞台を降りて、参加者に語り掛けるような演奏でリラックスムードを演出した。
来月、出産を迎えるという川満美知子さん(28)は「いつもはこの時間帯は、お腹の赤ちゃんは静かにしているのに、きょうは音楽を聴いて反応しているようです。良い音楽は赤ちゃんにも分かるようで、家でも聞かせてあげたい」と笑顔だった。
演奏会の合間には、宮城博子さん(みやぎMs.クリニック院長)が子育てと親の役割についてのミニトークも行われた。