川満長英さん沖縄振興功績表彰/総合事務局
キビ生産、担い手育成評価
【那覇支社】沖縄復帰記念の日にあたり内閣府沖縄総合事務局(竹澤正明局長)は16日、那覇市内のホテルで沖縄の振興発展に功績のあった1個人3団体に対して「沖縄振興功績者表彰」を授与した。宮古島市の川満長英さんが地域のサトウキビ生産をけん引し、担い手育成などに大きく寄与したとして表彰を受けた。
川満さんは緑肥作物を利用した土づくりの技術を用いて、サトウキビ単位面積当たりの収量を増大させるなど、サトウキビ生産と農業教育などの功績が高く評価された。同収量の県記録を更新し、2010年には内閣総理大臣賞を受賞するなどの実績がある。
式典で竹澤局長は「沖縄総合事務局は来年で満40周年を迎える。米軍基地の跡地利用やIT関連では本土企業のデータバックアップ支援づくりなど、沖縄の特性を発揮した振興策が見込まれる。県民目線で振興策を議論したい」と将来の沖縄振興策について触れ、これまで沖縄振興に尽力してきた受賞者の功績をたたえた。
表彰を受けた川満さんは「素晴らしい局長賞を受賞できて、ありがたく思う。受賞は関係者や生産農家の皆さんの支援のおかげだと感謝している」と述べ、「今後も宮古の生産農家一丸となって、サトウキビの増産に向けて取り組んでいきたい」と受賞の喜びと抱負を語った。
同賞は川満さんのほか、地域ヒーローの「琉神マブヤー」を企画したマブヤープロジェクト、海洋深層水を活用して地域興しや特産品などの企画開発を行った久米島町観光協会、サンゴの増殖プロジェクト事業などを進め、沖縄のサンゴ保全に大きく貢献した法人「海の種」の3団体に贈られた。