見つかった骨は「人骨」/キビ畑陥没
市教育委員会が特定
城辺下北のサトウキビ畑の一部が陥没した問題で、宮古島市教育委員会はこのほど、穴の最深部で確認された骨が人骨であることを特定した。歯や骨の大きさから子どもの骨とみられる。穴が人工的に作られていたことも分かり、数十年前に埋葬された可能性が高いという。骨はすべて穴から取り出し、市の納骨堂に納められた。
穴は今年3月、サトウキビの収穫中に陥没して出現した。直径2㍍、深さは15㍍以上に及び、内部からは骨のほかに空き缶や空き瓶なども出てきた。
市教委が穴の内部を調べた結果、一部歯が残ったままのあごの骨などを確認した。骨の大きさや、歯の生え方などから子どもの骨とみられるという。
穴の最深部で確認された人工的な石積みが埋葬の事実を裏付けており、内部では人体のあらゆる部分の骨が確認された。取り出した骨は子ども一体分としたが、埋葬された年代や年齢は不明。
穴は規則的な構造から人工物と断定しているが、内部を調べた担当職員は「防空壕と思われるが現段階で断定はできない」と話している。
この穴はサトウキビをハーベスターで収穫している最中に陥没してできた。県と市が現場を確保して陥没の原因などを調べていた。