刑法犯4割減を報告/かぎすま推進協
安全を実感できるまち実現へ
「ちゅらさん運動」を推進する宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会(会長・下地敏彦市長)の2011年度の会合が27日、県合同庁舎で開かれた。活動の成果については、10年の全刑法犯認知件数(450件)が02年の792件と比べて342件(43%)も減ったことを報告。11年度の基本目標には「住民が安全になったと実感できる宮古圏域の実現」を掲げた。
あいさつで、下地会長は宮古の課題としてシンデレラタイムの励行や未成年者の飲酒防止などを指摘。その上で、今後に向け連携による安全で安心な圏域づくりに協力を求めた。
島袋令宮古島署長は、11年度第1四半期(1~3月)の犯罪抑止表彰で、同署が県警本部長表彰を受けたのは、行政や、ボランティア市民の防犯活動のおかげと感謝した。
11年度の推進事業計画の基本方向は①子どもたちの健全育成や地域防犯リーダーを育成する「ちゅらひとづくり」②安全、安心な「ちゅらまちづくり」③地域の連帯や自主防犯活動を活発にする「ちゅらゆいづくり」-の3本。
具体的な事業には①「ちゅらさん運動」の普及推進②犯罪抑止対策③非行少年を生まない社会づくりの推進④飲酒に絡む事件・事故防止対策-などを盛り込んだ。
ちゅらさん運動 県民、事業者、学校、警察などが一体となり「ちゅらひとづくり」「ちゅらまちづくり」「ちゅらゆいづくり」を推進し、犯罪のない安全で安心な沖縄県の実現を目指す運動。
犯罪減少傾向宮古島署管内
宮古かぎすま安全なまちづくり協議会であった治安情勢報告によると、宮古における犯罪は減少傾向にある。
10年の刑法犯認知件数は450件で、前年度の525件と比べ75件の減少。身近な犯罪は、同比43件減の116件。11年1~4月の刑法犯認知件数は、前年同期比53件減の119件となった。
警察は年間の犯罪減少目標に02年(792件)の半分の396件を設定。島袋署長は11年1~4月の件数119件は、年間換算にすると同目標を下回る計算になると強調した。
10年の犯罪少年検挙人員は52人と前年60人より8人減った。
10年の身近な犯罪の内訳は自転車盗が最も多く66件。車上狙いの22件、空き巣の16件、オートバイ盗7件などが続いた。