陸上、海上とも警戒を/台風2号で気象台
早めの対策呼び掛け
宮古島地方気象台は27日午前、台風2号の接近に伴い市の防災、教育機関の関係者を集め、同気象台で説明会を開いた。予報官が今後の進路図などを示し、暴風や高潮などに十分な警戒を呼び掛けるとともに、早めの対策を促した。気象台によると、5月に2個の台風が宮古島に接近したのは1966年以来、45年ぶりという。
今後、台風は北上するにつれ勢力はやや衰えるものの、宮古島地方では風速40㍍以上に達する恐れがある。24時間雨量は多い所で200㍉以上と予想している。
台風は今後、1時間に20㌔の速さで宮古島地方に接近する見込み。台風が予報円の中心付近を進めば、28日朝には風速15㍍以上の強風域に、同日夕には25㍍以上の暴風域に入る恐れがある。
海上では次第に波が高まり、28日朝からは6㍍のうねりを伴う大しけ、同日夕には猛烈にしける見込みで陸上、海上ともに暴風、大雨、高波、土砂災害、高潮に警戒が必要。気象台では、台風の速度にもよるが宮古島地方が暴風域に入っている時間は6~9時間と予想している。
割れた時のガラスの飛散を防ぐために窓ガラスにテープを貼る▽断水に備えて飲料水を確保する-など早めの暴風対策を促すとともに、3時間おきに発表している台風情報(暴風警報発表後は1時間おき)を確認するなど、常に新しい情報を得て対応してほしいと呼び掛けている。