台風2号、宮古島を直撃、最大瞬間風速50・4㍍
多良間で126㍉の降雨
強い台風2号は28日午後4時現在、宮古島の北西約10㌔(北緯24度55分、東経125度10分)にあって、勢力を保ったまま北北東に40㌔の速度で進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル。28日夜には宮古島は暴風域を抜けた。強風域から抜けるのは29日明け方と予想している。
27日午前8時の降り始めから28日午後3時までの雨量は45・9㍉。多良間空港では126㍉を観測した。最大瞬間風速は午後2時43分、南南西45・9㍍を観測した。(宮古空港では午後2時50分に南東50・4㍍)。波の高さはうねりを伴い12㍍と海は猛烈なしけになった。
台風は今後勢力を弱めながら北東に進む見込み。29日午前3時には沖永良部島の北西約90㌔(北緯28度0分、東経128度5分)に、午後3時には宮崎市の南南東約110㌔(北緯31度0分、東経131度55分)に達する見込み。
気象台では台風通過後は南から北西寄りの吹き返しが予想されるため、強風域から抜けた後も十分な警戒を呼び掛けている。
各地で停電、電話不通
宮古島市と多良間村で、台風の影響による停電と電話の不通が発生した。
午後5時現在の停電世帯数は1万2300世帯(宮古1万2100世帯、多良間200世帯)。停電は全2万4400世帯の半数に上った。市内は平良、城辺、下地、上野、伊良部など全域にまたがっている。午後6時現在、風が強く作業ができないため、復旧のめどは立っていない。
一方、電話は午後5時現在、宮古地区全体で18回線が不通となっている。企業関係が休日のため、さらに不通回線件数が増える可能性もある。