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社会・全般
2011年5月2日(月)22:48

親業におけるわたしメッセージの実践とその効果

日本親業協会親業インストラクター 福里 盛雄


1 親業における「わたしメッセージ」とは

 子供の行為が親の欲求を邪魔して親にいやな思いや感情を抱かせる場合に、子にその行為を変えさせたいときに、親自身のそのままの気持ちを伝えるメッセージである。子供は自分の今の行為が親に対してどのように邪魔になっているか、はっきりと理解していないでその行為をしている場合が多いのです。ですから親たちは、子供の行為が自分たちにどのように迷惑を掛けているかを率直に伝えなければならない。それが、親業における「わたしメッセージ」の実践訓練である。


 例えば、母親が午前中時間を費やして居間などのお部屋をきれいに掃除してあるのに、子供が汚れた泥だらけの洋服を学校から帰って脱ぎ捨て、お部屋を汚した場合、母親は午前中時間を費やしてお部屋をきれいにしたのに子供が学校から帰ってきてお部屋を汚してしまう。この場合、母親がまず抱く感情は自分が部屋をきれいにしたことが無駄にされたという感情である。母親はその感情を率直に子供に伝えなければならない。そこで母親は、子供に対して「あなたが汚れた泥だらけの洋服を脱ぎっぱなしにしてお部屋を汚すと、なんだかお部屋を掃除したことが無駄にされてしまったような気がするの。疲れるほどにお部屋をきれいにしたのに」、と子供に伝えます。そうすると子供は、泥だらけの洋服を脱ぎ捨てて部屋を汚すと、せっかく母親が掃除したことが無駄になったという感情を母親に抱かせることになることに気付くことになる。そして、その行為を改善することになるのです。自分の行為のために他人が迷惑になっていることと分かると、一般の人もその迷惑な行為の改善に努めます。

2 わたしメッセージの実践とその効果

 親業における「わたしメッセージ」は、親の欲求が子供の行為によって妨げられた場合に親が抱く感情を明確に子に伝え、子供がそれに反応してその行為を変えることを自ら行うようにさせるために使うメッセージである。親は、子供の行為に対して、まずどのような感情を抱いたかを自分の内部の感情を整理する心の余裕を持たなければなりません。

 例えば、夜遅く子供が約束の時間になっても帰宅しないので、母親は心配になり、子供は事故にでも巻き込まれたのではないか、と不安になり、心配でなりません。子供が「ただいま」と帰ってくるなり、母親は「今までどこうろついていたの!」と怒りの感情を表します。こんな場合、母親が本当に最初に抱いた感情は、子が無事に帰ってくるようにという祈るほどの不安と心配であったはずでした。ところが、子供が帰ってくるなり、怒りの感情が先に出てしまいます。この場合は、第一の感情である。その子が無事に帰るようにという心配の感情だったはずです。そして、子供が「ただいま」と無事に帰ってきたときは「よかった」と安心したはずです。この場合の母親は「いつまでも帰ってこないから、何か事故にでも遭ったのではないかと心配したのよ。特に夜は約束の時間は守らなくちゃだめでしょう」と言えば、子供は、「自分が約束の時間を」守らないと、親を心配させ迷惑をかけるんだ」と分かり、約束の時間を守るように努力するようになります。

 子供は自分の行為が親に何らかの邪魔をし迷惑をかけていると分かれば、その行為を変えて、楽しい親子関係を築くことを選択します。ですから、親は自分の欲求が子供の行為によって妨げられているときは、はっきりと、あなたの行為が私の欲求の妨げになっていると言えば、子供は自分の判断でその解決策を考えていきます。そのことは一般社会にも適応する基本原理です。


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