雇用環境に厳しさ/新卒職業紹介連絡会議
早期進路指導を目指す
2012年3月の新規高校卒業予定者就職紹介業務連絡会議が2日、宮古公共職業安定所(城間邦正所長)で行われた。市内の4高校と特別支援学校の校長や教諭が参加した。11年3月の高校卒業者の求人、求職、就職状況などを参考に、12年3月の新卒者の職業紹介業務の日程などを検討した。同会議では東日本大震災の影響で、今後の雇用環境が厳しいものになるとの見方で一致し、学校と同所のさらなる連携と、進路指導や職業紹介などを前年よりも早めに進めることを目指すことを確認した。
11年3月の就職内定率は県は82・5%で、宮古管内は91・6%と安定所所轄内定率では県内トップだった。管内の内定率がよかったのは、各校の個人指導や同所と学校の密な連携による各種取り組みが奏功したと分析している。
城間所長は「東日本大震災の影響で節電など、事業所が生産活動を抑制している。雇用環境に悪影響も懸念され、先が見えない中での今年度の取り組みとなる」と指摘した。
5月25日現在の求職動向調査によると、12年3月の高等学校卒業予定者数は593人でこのうち130人が就職を希望している。職業安定所を通しての就職希望者数は119人で県内志望が45人、61人が県外での就職を希望している。13人が進路についての希望を示していない。