日本一周、水納島で終了/静岡県の小川さん66歳
「勇気と希望与えられれば」
脳梗塞と脳内出血を乗り越え、各地の離島を含む日本一周の旅に挑戦している小川清さん(66)=静岡県=が7日、329番目の離島として多良間村の水納島を訪れた。定期船が就航する島はすべて巡り、2005年から始めた旅に終止符を打った。小川さんは8日、「感無量。知人らと祝杯を挙げたい。同じ病気で苦しむ人に勇気や希望、励みになればうれしい」と笑顔で話した。
小川さんは02年に脳梗塞で入院。04年には脳内出血で倒れ、2カ月入院生活を送った。リハビリを兼ねて05年から日本一周の旅に出掛けている。
「離島を回ってこそ本当の日本一周」との持論から全国各地の離島を巡った。今回を含めて有人島279、無人島50の計329島に足を踏み入れてきた。
今回はチャーター船で水納島入りし、島に住む一家と交流を深めた。多良間島では小学校を訪問し、児童ら触れ合ったという。
小川さんは「2度の脳疾患で倒れたが、リハビリを諦めずにやれば元の生活に戻れる。旅は永遠のテーマ。これからも続けたい」と話した。今後は、旅で知り合った大学講師からの誘いを受け、全国各地で講演会を開く予定。