社会・全般
2011年6月17日(金)9:00
夏の風物詩、オカガニの放卵/池間島
生命のドラマ繰り広げる
宮古島の夏の風物詩、オカガニの産卵が15日、池間島で観察された。普段は内陸部に生息しているオカガニはこの時期、お腹に卵をいっぱい抱いて放卵のために海辺に移動する。
十四夜の月に照らされた池間島の海では生命のドラマが繰り広げられた。
池間島の1周道路では、満潮の時刻に合わせるように、卵を抱いたオカガニが道路を横断した。車の通りは少ないとはいうものの、時折通る車や自転車を警戒し、道路半ばから急いで道路脇に引き返すオカガニも少なくない。
満潮から潮が引き始めるころ、浜辺の茂みに姿を潜めていたオカガニが、辺りの様子をうかがいながら波打ち際に移動。寄せる波に身を浸し、体を震わせ抱いている卵を海に放った。卵は海水に触れると幼生になる。