かん水実施延期へ/干ばつ対策
27日に開始時期判断
干ばつ対策調整会議が24日、市役所上野庁舎で開かれた。少雨・干ばつ対策として市では今月24日から、かん水作業開始を予定していたが、天気予報によると24日以降、雨の降る確率が高くなっていることから24日開始は見送り、27日に改めて時期を判断することが決まった。トラック1台当たりのかん水費用は、昨年より500円増の3500円となり、農家負担も500円増の1500円となる。
今月17日に開催された2011年度第1回干ばつ対策会議では、4日以降まとまった雨が観測されていないことから、「雨量5㍉以下の日が21日以上続けば対策を行う」とする内規に従い、雨量5㍉以下21日目となる24日から、かん水作業を開始する方針を決定していた。
しかし、21日には市内の観測所で7・0~16・5㍉の雨を観測。また気象庁の週間予報では、24~26日に宮古島地方で雨の降る確率が高いとしていることから、その間の降雨状況や週間天気予報などを踏まえ、27日にかん水作業開始時期について、事務局で判断することとなった。
費用については、第1回会議で事務局は昨年実績と同額のトラック1台当たり3000円、そのうち市の補助2000円、農家負担1000円とすることを提案した。しかし、宮古地区トラック事業協同組合が燃料費の高騰などを理由に500円アップを要請。事務局は市の補助金増額も困難として、増額分は農家に負担を求め、1台当たり3500円のうち市補助2000円、農家負担1500円とすることを決めた。
かん水作業開始が決定した場合、沖縄製糖宮古工場と宮古製糖城辺工場の給水施設、宮古土地改良区が管理するⅢ型給水施設カ所が無料開放されるほか、伊良部地区では洲神地区と家後地区の池に発電機を設置して開放する。