社会・全般
2011年6月24日(金)9:00
ツマグロゼミ調査始まる/市指定天然記念物
新里子ども会が毎年実施
新里子ども会(大嶺秀光会長)のメンバーによるツマグロゼミ個体数調査が23日、上野新里のツマグロゼミ増殖施設で始まった。今年で8年目。7月の上下旬にウイピヤー山などでも調査を行う。ツマグロゼミは市指定の天然記念物。
四つのエリアに分けた敷地内と建物内の5カ所で、抜け殻の数などから発生個体数を調べた。この日は雄205、雌214、不明3の計422匹の発生を確認した。今後、ウイピヤー山や、新里集落内の御嶽周辺で調査を行い、7月末ごろに今年の発生数をまとめる。
2010年の調査では雄122、雌100、不明15の237匹、09年は1081匹だった。
調査に先立ち、同施設に集まった約20人の子どもたちに、市の文化財保護審議委員の佐渡山安公さんが「ツマグロゼミは宮古島では新里と砂川にしか生息しない。卵からかえった幼虫は何度か脱皮を繰り返し、4、5年かけて成虫になる」など、生態や分布について説明した。