「よね丸」が最終航海/南西海運
27年間無事故、無災害
鉄道建設・運輸施設整備支援機構と南西海運(本社・那覇市、下地米蔵社長)が所有する貨物船「よね丸」(499㌧、手登根徹船長、乗組員6人)が27日午後5時、最終航海で那覇向け平良港を出港した。きょう28日午前8時ごろ、母港の那覇新港(通称安謝港)に入港し、21年の無事故・無災害の業績を残して退役する。新造船「よね丸」(749㌧)は7月22日に平良港に入港予定。新よね丸は現役よね丸より積載貨物重量が600㌧多く積載することから、宮古の農水産物などの輸送増量が期待されている。
現役よね丸は1990年9月、那覇-宮古-石垣航路で運航開始。先島の生活物資や建築資材などの輸送に威力を発揮した。20フィートコンテナを96個積載。2008航海を記録し、地球の一周4万㌔を44周したとしている。進水から今年で21年を迎え、老朽化が進んでいることから代替船の建造が進められていた。
新造船「よね丸」は今年5月13日、大分県三浦造船所で進水式を終え、現在はエンジンの調整やお色直し中。船体色は現役「よね丸」がグリーン色に対し、新造船はオレンジ色。20フィートコンテナの積載個数は現役「よね丸」より32個多い128個。
平良港のセレモニーでは、同海運の下地米一会長らが参加。同海運宮古代理店で平良港運の女子職員が、手登根船長に花束を贈呈した。