宮古方言で爆笑の渦/大震災救援チャリティー
歴代チャンピオンら出演
東日本大震災救援チャリティー特別大会「第18回鳴りとぅゆん(鳴り響く)みゃーく(宮古)方言大会」(主催・市文化協会、共催・市、市教育委員会、後援・宮古毎日新聞社ほか)が26日、マティダ市民劇場で行われた。宮古方言の達者な6人が登壇し、身振り手振りを交えながらユーモアたっぷりに披露し、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。同協会の友利吉博会長が6人に「宮古方言博士称号」の認定証と楯を贈り、さらなる活躍を祈念した。
主催者側は今大会開催前に、これまで最優秀賞や優良賞を受賞した中から6人を選抜した。
発表者は、伊良波進さん=マンタが漁師(いんしゃ)に恋をした▽宮里金吉さん=幼い頃の思い出話▽与那覇冴子さん=思いつくままに、あれこれと▽阪井秀和さん=ウプヨーイ カギヨーイ、ニガイッ▽砂川辰夫さん=保良アメリカヤーの思い出▽砂川朝賢さん=みゃーくぬおばさんたー…=。
伊良波さんは池間島北側のカギンミ浜海域で潜水漁をしている時のドキュメンタリーを紹介。「水中眼鏡をかけてもりを持っていると、突然メスマンタが現れ、頭は上に尾は下に垂直に立っていた。しばらくすると体を揺らし、アメリカのブルースを踊っているように思えた。私に恋をしていると思った。人間がマンタと一緒になったら大変だ」と軽妙な語り口とイントネーションで話した。
伊良波さんは「マンタと向き合うのは止め、後ろ向きになってマンタにお尻を向けた。すると今度は、私の真正面に現れ、再び踊り出した」と話した。会場は、面白おかしなストーリーの展開で大爆笑に包まれた。
開会式で、友利会長が、今回のチャリティーの趣旨などを説明し、観客らに理解を求めた。下地敏彦市長(代読)は「宮古方言は、生活文化の源泉。郷土の共有財産として、みんなで共有することが重要」と祝辞を述べた。