教育・文化 社会・全般
2011年6月29日(水)9:00
来年の豊作を祈願/平良島尻
子どもたちが「ズーコーモーイ」
平良島尻集落で28日、子どもたちによる伝統行事「ズーコーモーイ」が行われた。てんびん棒につるされサウキ(円形箕の一種)を担ぎ、各庭先で「サッサイ、サッサイ」と軽快に踊った。家主らは、子どもたちに新米のおにぎりや菓子をプレゼントして喜ばせた。
昔は稲作が盛んで、旧暦5、6月に稲の収穫は終わっていたとされる。収穫後、子どもたちは豊かな実りに感謝し、来年の豊作を願う「ズーコーモーイ」を行った。
この日の参加者は40人。二つのグループに分かれ、全戸130軒を回った。
一つのグループで、先頭を務めたのが小学生の手登根光慶君、てんびん棒を担いだのが元橋沙良さんと篠隈わか乃さん。手登根君の指示で移動。各庭先では輪を作り「ウプユーナラウシ(大豊作にさせてください)、サッサイ、サッサイ」と踊った。
最後は、各御嶽におにぎりと菓子を供えた後、全員で平等に分けた。
手登根君は「楽しかった。また来年も参加したい」と感想を話した。