マンゴー出荷始まる
全国へ郵送 宮古産PR/郵便事業会社、郵便局
今期宮古島産マンゴーの出荷が始まり、各農園の収穫作業が慌ただしくなってきた。郵便事業会社宮古島支店では28日午前、マンゴーゆうパックの出荷式が開かれ、生産農家や行政、航空会社の代表が駆け付けて今期の初荷を祝った。今年のゆうパック取扱量は1万9500ケース(1ケース2㌔)を見込んでいる。宮古地区全体のマンゴー生産量は約500㌧、出荷のピークは来月中旬。
今期産マンゴーは天候不良(低温)の
影響を受けて開花時期が遅れた。不稔果による生産量の減少が懸念されたが果実そのものは順調に肥大化し、過去最高の生産量になる見込み。
ただ、台風2号で多くのマンゴーが落果したほか全体の3割程度が傷付くという被害を受けている。生産農家の栽培管理と防風対策によって最小限の被害にとどめたが、出荷量は減少する可能性もある。
郵便事業会社が取り扱うマンゴーゆうパックは毎年増え続けており、今年は前年と比べて4%の増加を見込んでいる。取扱量の内訳は郵便事業会社が1万5280ケース、郵便局が4220ケース。
出荷式で宮古島支店の諸見里治支店長は「甘くてフルーティーな宮古島産マンゴーは評価が高い。生産者の情熱と愛情がブランドを確立させた。宮古島の『元気印』を全国に届けたい」と話し、宮古島産マンゴーの販路拡大を決意した。
下地敏彦市長は「この出荷式を機会に、宮古島産マンゴーはおいしいんだということを全国各地に伝えていただきたい」と話し、郵便ネットワークを活用したPR効果に期待を込めた。
生産者を代表して辺土名豊一さんが「今年もおいしいマンゴーづくりに努力してきた。全国の皆さんが食して幸せを実感できると確信している」と話し、安全で確実な郵送を求めた。