社会・全般
2011年7月9日(土)9:00
4200年前のサザエのふた出土/島尻の長墓遺跡
ハドソン教授(西九州大学)が明らかに
島尻の長墓遺跡から昨年出土したチョウセンサザエのふたが、放射性炭素14年代の測定の結果、約4200年前の出土物であることが分かった。ふたの直径は約2㌢。8日、発掘調査を続けている西九州大学のマーク・ハドソン教授が明らかにした。
ハドソン教授は「チョウセンサザエのふたは、数点出土しており、その中の1点を測定させた。同じ地層の深さからは人間の頭の破片、イノシシの骨、魚の骨も出土している。頭の破片に焼いた跡が見られ、今後火葬されたのかどうか研究を進めたい」と話した。
過去に西表島で下田原期(3500~4300年)の遺跡が見つかった。下田原期に続くのが無土器期とされる。長墓の上層は無土器とされ、深さ2㍍ほどの下層が下田原期。中層の年代は分かっていない。
今回の発掘調査は6月30日~8日まで実施した。調査が今年で7年であることから、年度内に調査報告書を発刊する予定。