飲酒運転根絶に決意/夏の交通安全県民運動出発式
車両パレードで市民に訴え
「飲酒運転させない 家族の絆 仲間の絆 地域の絆」をスローガンに12日から21日までの10日間行われる「夏の交通安全県民運動」(主催・県)の宮古地区出発式と車両パレードの出発式が8日、県宮古事務所で行われた。行政や各事業所など27団体から約150人が参加し、重点目標である飲酒運転の根絶を訴えた。また車両パレードでは交通ルールの順守とマナーの向上を市内各地で市民に呼び掛けた。
同運動は、夏の行楽シーズンを前に交通事故の防止へ向け、県民に対する交通安全思想の普及徹底が目的。
今回の重点運動は、飲酒運転の根絶▽子ども高齢者の交通事故防止▽二輪車の交通事故防止-の3項目。
冒頭、出席者らは交通事故の犠牲者に黙とうをささげた。
主催者を代表して、同事務所の黒島師範所長は「飲酒運転の根絶に向けて関係機関との連携を強化した取り組みが必要。県民一人一人が飲酒運転は絶対にしない、させないという気持ちを強く持って日本一交通安全な県、宮古島市、多良間村にしていこう」とあいさつした。
宮古島警察署の照屋隆副署長は、今年はこれまでに57人が飲酒運転で検挙され、さらに6月には一気に17人が朝の取り締まりで検挙されたことを報告。「飲酒運転は犯罪との意識付けが必要。今後、各種イベントなど飲酒機会の増える夏場に向け取り締まりを強化していく。飲酒運転の根絶に向け、住民一体となった運動で盛り上げてほしい」と呼び掛けた。
そのほか、「飲酒運転 許されない犯罪」のDVD上映も行われ、参加者たちは飲酒運転で死亡事故を起こしてしまった主人公の家庭が崩壊していく様子や一緒に酒を飲んだ友人の人生もこの事故により大きく影響されていくドラマの内容に真剣な表情で見入り、飲酒運転の根絶に向け決意を新たにしていた。
式後は、車両パレードが行われ、市内各地で飲酒運転の根絶に対する理解と協力、交通ルールの順守を市民に訴えた。