「大漁」を肌で実感/狩俣中生徒
八重干瀬で追い込み漁体験
狩俣中学校(元野公雄校長)は8日、宮古島の北方に広がる八重干瀬で追い込み漁体験を実施した。生徒たちは、大物アカウチャ(和名ムネアカクチビ)など約400㌔を水揚げし、同干瀬に感謝するとともに漁業の大切さを実感した。
全校生徒37人は追い込み漁とシュノーケリングのグループに分かれた。漁師20人の全面的な協力で、漁船12隻に分乗。午前8時ごろ、狩俣漁港を出港した。
追い込み漁は2回展開。予想以上の大漁で、正午すぎに戻ってきた。漁港では生徒の母親らが出迎え、子どもたちの元気な姿に笑顔を見せていた。
水揚げ場には、サンゴ礁に生息するアカウチャやイラブチャ、アイゴ、カワハギなどがずらり。父母らから「すごい」の歓声が上がっていた。
追い込み漁を体験した根間拓也君(3年)は「体験は2回目。義務教育最後の年なので良い思い出になった。後輩が伝統の体験学習をしっかり引き継いでほしい」と語った。
シュノーケリングを満喫した狩俣亮奈さん(1年)は「八重干瀬では初めての体験。八重干瀬の魚は速かったので、すごいと思った」と興奮気味に話した。