社会・全般
2011年7月17日(日)9:00
オカガニが道路横断/池間島
子どもたち観察「来た来た」
毎年恒例となっている池間小中学校(下地政昭校長)のオカガニ観察会が15日夕、池間島1周道路の船越(フナクス)で行われ、参加した児童生徒や保護者たちが自然の神秘に触れた。
参加者は懐中電灯を手に1周道路の歩道にじっと座り、オカガニが姿を現すのを待った。内陸部から続々と出てきて道路を横断するオカガニに児童生徒らは「来た来た。すごいね」などと歓声を上げた。
浜川栞さん(6年)は「たまにしか見られないから、いっぱい出てきてすごいと思った。お腹いっぱいの卵から何匹ぐらいかえるのかな」と感動した様子で話した。
オカガニは毎年この時期に卵を腹一杯に抱え、海辺で放卵する。普段は池間島の内陸部に生息するが、放卵のため、1周道路を集団で横断し、海辺に向かう。大潮の満月で、満潮から潮が引き始めるころ、波打ち際で体全体を振るわせ、抱いていた卵を海に放つ。海水に触れた卵は幼生となる。