海の恩恵に感謝/みなとフェスタ
カツオ解体ショーなど多彩
海族まつりの一環で、宮古島市は「海の日」の18日、平良港でみなとフェスタ2011年を実施した。海風が吹く中、大勢の親子連れや観光客らが、海の恵みに感謝し、カツオ解体ショーなどの多彩なイベントを満喫した。
下地敏彦市長は「海の恩恵に感謝し、趣向を凝らしたイベントを楽しんでください」と述べた。
平良港は、宮古島の海の表玄関で人的・物流の交流拠点。国の重要な港湾に指定され、市民や観光客らに親水性の港として親しまれている。
伊良部漁協が宮古近海で取れた大物カツオ解体ショーを披露。子どもたちは、手際良い三枚下ろしに「すごい」と歓声を上げていた。全員に刺し身が振る舞われ、おいしそうに舌鼓を打っていた。
海藻押し花作り教室は、親子連れに大人気。子どもたちは、緑色のワカメと紅色のアカツノマタを使って世界で一つしかない手作り作品に挑戦。アカツノマタは鶏の鶏冠のように広がり、子どもたちが花に仕上げた。
一方、バージー船では、海中で活躍するバックホウ(水中ショベル系掘削機)を紹介。観客らは、一部を海中に入れと不思議そうに見入っていた。
パイナガマビーチを発着とする水上バイク試乗では、子どもたちが積極的に体験し、ダイナミックな激走に満足な表情を見せていた。
港の一角では、マンゴーや野菜類を販売する朝市が開かれた。親子連れが訪れ、旬のマンゴーや紅イモなどを買い求めていた。
親子6人で参加した原正臣さん(37)「3月下旬に大阪から永住計画で引っ越してきた。子どもたちが喜んでいるので、とても良かった」と話した。
長女みくさん(8)は「カツオの刺し身がおいしかった。また来年も参加したい」と感想を話していた。