「美しい砂浜を」280人が一丸/クリーンアップ大作戦
夏本番、観光ビーチを美化
県、宮古島市、多良間村が共催する「夏本番・砂浜クリーンアップ大作戦」が20日午後、城辺保良地区と伊良部佐和田地区、多良間村の各海岸で行われた。保良漁港隣の海岸で実施された清掃活動には建設業者や各行政機関の職員約200人が参加、「きれいな砂浜をいつまでも」を合言葉に海岸一帯のごみを拾い集めた。それぞれ大粒の汗を流しながら宮古島を代表する海岸の美化に努めた。
県や市、多良間村が「美ぎ島・宮古」を実現するために実施した。海浜を浄化して環境保全意識の高揚を図ることが狙い。すべてボランティア参加で、保良地区で約200人、佐和田地区で約50人、多良間では約30人が活動を行った。
保良漁港隣の海岸清掃では開会式が行われ、宮古農林水産振興センターの仲宗根盛和所長が「宮古地域の海岸一帯には台風や季節風の影響でペットボトルや瓶などのごみが漂着し、美しい砂浜の景観が損なわれている」などと指摘した。その上で「かけがえのない砂浜を後世に伝えたい」と参加者に呼び掛けた。
この後一斉に清掃活動を行った。参加者はごみ袋を手に800㍍の海岸を歩きながらごみを拾った。漁具の浮球をはじめ空き缶や空き瓶などあらゆるごみが大量にあった。集めたごみは10㌧トラック4台分、同日のうちに市のクリーンセンターなどに運んだ。
佐良浜地区、多良間村でもボランティアのメンバーが海岸を清掃。漂着物を中心にごみを拾い集めて海岸の美化に努めた。
ごみの量は佐和田地区が4㌧車3台分と2㌧車1台分、多良間が10㌧トラック1台分だった。
活動に参加した楚南武晴さん(34)は「観光地の海岸を多くの人と協力して清掃し、きれいな海岸にすることができて良かった。宮古島は観光地。これからもいろいろな清掃活動に積極的に参加し、きれいな宮古島を守っていきたい」と感想を話していた。