「台風縁日」イベント開催/東急リゾート
足止めの親子連れ楽しむ
台風9号の影響で、那覇、本土航空路線などの全便が欠航となった5日、宮古島東急リゾート(佐藤友康総支配人)では、台風で外に出られない宿泊客を退屈させないよう施設内で「台風縁日」のイベントを開いた。夏休みシーズンで宮古島観光に訪れた同ホテル宿泊客の約8割は親子連れ。約100人が欠航で足止めされたが、焦る気配も見られず、同ホテル内でのイベントを楽しんでいた。
初めて宮古島を訪れたという野口一郎さん(47)=東京=は妻、保育園、小学4年生の息子と連れだって3泊4日の予定で観光にやって来た。5日に帰京する予定だったが延泊を余儀なくされた。野口さんは「のんびりと夏休みを過ごすことが目的だったので、欠航で慌てるということはない。子供たちの良い思い出になった」と話した。
また、井上令子さん(39)=東京=は夫、6歳の息子、2歳の娘と共に宮古観光に訪れた。マンゴー収穫のシーズンに合わせて4泊5日の旅行日程を組んだという。井上さんは「出発前から台風にぶつかると聞いていたので、お天気だった前半を海水浴などでフルに遊んだ。後はホテルでゆっくり過ごしたい。満足している」と語った。
同ホテルの佐藤総支配人は「これまで、台風時に宿泊するお客のため、エイサー演舞や陶芸教室などを催したことはあるが、縁日は初めて。ホテルの持つパーツを集めて台風でも楽しめるよう工夫した。どんな状況でも対応できるノウハウを蓄積したい」と述べた。