空席待ち1000人超/宮古空港
欠航、遅れで終日混雑
台風9号の影響で6日、宮古島空港発着の18便が欠航になり、約1500人の乗客に影響が出た。前日の5日は宮古発着便が全便欠航となったこともあり、空港ロビーはキャンセル待ちなどの乗客で終日混雑した。ターミナル内では壁に設置されたベンチはいっぱいになり、床にシートを敷いて座り、番号を呼ばれるのを待つ乗客の姿も多かった。
この日欠航したのは日本トランスオーシャン航空(JTA)宮古離発着8便、琉球エアーコミューター(RAC)5便と全日本空輸(ANA)5便。JTAで運航した便も台風9号で航空機の機材繰りに影響が出たため、最大で3時間程度の遅れが出た。
空席待ちの人数は1000人超(4日午後から6日午後5時までの通算人数)と多く、空港ロビーでは出発の遅れを携帯電話やメールで仕事先などに連絡を取る姿や、ゲームなどで時間を過ごす子どもも多く見られた。
東京から子どもや孫ら9人で宮古島観光に来た髙林義和さん(68)は「4日に帰る予定が、台風で2泊の延泊になった。できれば一緒の便で帰りたいが人数が多いので、それは難しいかもしれない」と心配そうに話した。
千葉から友人と2人で初めての宮古観光を楽しんだ髙橋美里さん(32)は「宮古に向かうときに台風があることは知っていた。2人とも運が良いので大丈夫と思っていた。滅多にないことなので、夏の良い思い出です」と話し、床に座りトランプで待ち時間を過ごしていた。
JTAは混雑の解消のため6日午後2時すぎに宮古発那覇行きの臨時便1便を増便するなどして対応した。7日は各社とも平常運航の予定。