成長の軌跡、音楽で表現/市JRオーケストラ宮古島
名チェロ奏者・林さんとも共演
宮古島市ジュニアオーケストラの宮古島・沖縄ツアー2011が6日、平良のマティダ市民劇場で行われた。結成から3年半、出演した団員が心を一つにして演奏し、それぞれ成長の証しを見せた。日本を代表するチェロ奏者の林峰男さんとも共演、高い演奏技術と豊かな表現力を体感した。ツアー2日目の7日は県立芸術大学奏楽堂で演奏する。
宮古島のコンサートは午後6時10分に開演。はじめにパッヘルベルのカノンを演奏した。2曲目はジュニアオーケストラ・キッズクラスによるティンクル・コンチェルト。子どもたちが横一列に並んで小さなバイオリンを演奏、愛らしい姿で聴衆を魅了した。
この後、バイオリン奏者の岡田光樹さんやチェロ奏者の林さんと共演。子どもたちは2人の演奏に合わせてそれぞれが担当する楽器を演奏した。
聴衆はそれぞれの共演にくぎ付け。巧みな演奏に静かに耳を傾け、クラシックの世界を堪能した。
ツアーの開始に当たってジュニアオーケストラの事務局長を務める天野誠さんは「音楽を通じて子どもたちの強く生きる力を育てることが目的。『伸び伸びと自分を表現する』という芸術本来の姿を楽しむ幸せを大切にしていきたい」とするあいさつを寄せた。