宮古島市、利用率22%/子宮、乳がん無料クーポン
09年度女性特有がん検診推進事業 県内11市中4番目
宮古島市福祉保健部健康増進課によると09年度からスタートした女性特有のがん検診推進事業による婦人検診で乳がん(マンモグラフィー)と子宮頸がん検診の受診に伴う無料クーポン券の利用率が乳がん、子宮頸がんとも県内市の中で4番目に高い数値となっていることが分かった。しかし、10年度は前年実績を大幅に下回り、さらに今年度も予約が必要な乳がん検診の予約状況が前年と比較しても少ないことから同課では積極的なクーポン利用を呼び掛けている。
この無料クーポン券は、女性特有のがんに対する正しい意識の普及・啓発を目的に導入。国の方針に基づく事業で費用は全額、国と市で負担し、利用者の負担はない。
クーポン券が発行されるのは市に住民登録している女性で、子宮がん検診は4月1日現在で20、25、30、35、40歳、乳がん検診は40、45、50、55、60歳の人が対象。
対象者は、子宮がんの検診料600円と乳がんの検診料1000円が無料となる。
09年度のクーポン券利用率は子宮頸がんが22・2%(県平均17・8%)で11市中4番目に高かった。
乳がんも22・5%(同19・8%)で11市中4番目となった。
しかし、10年度は子宮頸がんが16・1%、乳がんが16・2%と前年実績を大幅に下回り、09年度の県平均をも下回っている。
子宮頸がん、乳がんともクーポン券の利用率トップは石垣市で子宮頸がんが25・7%。乳がんは11市の中で唯一30%を超え31・1%となっている。
同課では「女性特有のがんは早期発見しやすく、早めに治療につなげることで治る。そのためにも検診を受けることが大切。今年度は乳がん検診の予約が昨年度よりも伸びていないのでぜひ、クーポン券が届いた対象者は利用してほしい」と呼び掛けた。
乳がん、子宮がんの集団検診は、10月18日から11月12日まで実施される。乳がん検診に限っては31月上旬からの個別検診(指定医療機関で実施)でも受診できる。
また、クーポン券が届いた対象者は来年1月31日まで間に集団検診、個別検診のどちらででも受診できる。