儀間さん(池間学区)最優秀獲得/婦人の主張宮古地区大会
優秀は仲里さん(城辺)、優良に西川さん(福嶺)
宮古島市(地区)婦人連合会主催の「第44回宮古地区婦人の主張大会」が20日、下地農村環境改善センターで開かれた。城辺学区婦人会の仲里宏美さん、福嶺学区の西川真衣子さん、池間学区の儀間利津子さんの3人が出場しそれぞれの主張を発表。審査の結果、「地域と共に」をテーマに、自らが池間島で取り組んでいる介護事業について語った儀間さんが最優秀に輝いた。
池間学区の儀間さんは、自分のふるさとである池間島の多くの人が、生まれ育った島から離れたくないと思い、島に老人施設ができることを望んでいると知り、友人6人でまずは「ゆんたく会」を立ち上げ、その後、介護事業にも着手し事業所を開設するまでにいたった自分たちの取り組みを説明。事業所を池間島の高齢者福祉の拠点にしたいとの目標を示し、「島民の思いは、『働けなくなっても、病気になっても島が一番いい。あの世への旅立ちは家の畳の上から』。この思いを大切にしたい」と訴えた。
城辺学区の仲里さんは「出会いの中から知恵を育む」をテーマに、城辺地区へ嫁いできてからこれまでの生活の中で、両親や祖父母、地域住民らから多くのことを学び、生きる力を教えられてきた、さまざまな経験を紹介。その上で「これからもたくさん学んで、生きる力を育み、継承していきたい」と語った。
福嶺学区の西川さんは「祖母と母と子どもの匂い」と題し、子ども時代にかいだ祖母や母親のにおいに温かさや心強さを、大人になり出産し、生まれたばかりの子を抱いたときには「守ってあげるべき優しいにおい」を感じたことを話し、「いとしいにおいをこれからも感じていきたい」と述べた。
審査員による採点の結果、最優秀に儀間さん、優秀に仲里さん、優良に西川さんが選ばれた。儀間さんは「自分が選ばれるとは思っていなかったが、最優秀という結果はうれしい。ほかの2人の話にも感動した。今回、参加してよかった」と感想を語った。
最優秀の儀間さんと優秀の仲里さんは9月17日に那覇市で開催される「婦人の主張中央大会」に出場する。