宮古で2件の測定依頼/放射能汚染腐葉土
県、機器を追加購入
【那覇支社】県内で販売された栃木県産腐葉土から最大で1㌔当たり放射線量1万7500ベクレル、毎時1・14マイクロシーベルトの高濃度放射性セシウムが検出された問題で25日、汚染腐葉土の販売が判明したメイクマン(本社・浦添市)は県に対し、宮古で2件の放射能測定調査を依頼したことを明らかにした。
同社によると、宮古では県が汚染を発表した「刀川平和農園腐葉土14㍑」の販売はなかったが、同5㍑入りを販売した。不測の事態が生じないよう同商品の自主回収を進めている。24日現在で宮古店には13件の問い合わせがあり、うち2件は使用済みであったため、同社が県に調査を依頼した。
同社には24日だけで県内全店舗から約800件の問い合わせがあり、このうち118袋を回収。同商品は沖縄本島にある同社倉庫で保管しているという。
測定調査を進めている県農水部営農支援課によると、25日現在で約150件の調査依頼があり、放射能測定装置(サーベイメータ)が不足し対応に追われている状況。県は同測定機器を新規購入し、県宮古農林水産振興センター農業改良普及課に備える予定だ。
県によると、同腐葉土による直接的な健康被害の発生は極めて低いが、汚染土を直接口に入れた場合などの被害が考えられることから、同腐葉土を使用した畑や花壇には足を踏み入れないよう注意喚起している。