11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
教育・文化 環境・エコ 社会・全般
2011年8月28日(日)9:00

環境変化と寿命の関係に焦点

嘉田教授が多良間島などで調査へ


海岸の環境を調査する嘉田教授ら=27日、仲筋の海岸

海岸の環境を調査する嘉田教授ら=27日、仲筋の海岸

 【多良間】総合地球環境学研究所チーフ教授の嘉田良平農学博士らが27日、環境調査と講演会を多良間島で実施した。調査研究は、崩れつつある沖縄の「健康長寿」と、開発に伴う環境や生態系の変化のつながりに焦点を当てた。講演では「オンリーワンの作物への転換を」と強調。同活動は、多良間島に花木を植える運動を展開している「ふるさとを楽園にしたい会」(豊里勝一代表世話人)が企画した。


 調査エリアは、多良間島を含む沖縄全域。嘉田教授は「開発による赤土汚染がなかったころの沖縄では、海草や貝類を日常的に食べていた。これらの食物と寿命の因果関係はあると思える」と今後の研究の具体的内容を示した。


 講演は午後7時から、村中央公民館で開かれた。嘉田教授は「従来のサトウキビを中心とした農業では、衰退は免れない」と指摘。生き残るためには、ナンバーワンではなく付加価値の高いオンリーワンの作物を求めなければならないとした。
 現代の消費者は安全、安心、健康長寿につながる食物には金は出すと、特徴的なニーズを説明。沖縄に昔からある伝統的な作物に光を当てるのも、今後の農業展開では有望との見方を示した。


 市場戦略については、効果を医学的に証明して、優位性を持たせることがポイントになると助言した。
 「ふるさとを楽園にしたい会」の花木を植える運動は、1996年から始まり、これまでに植えた苗木は1万4000本を超えた。種類はボリビアデイゴやアカバナイペー、ゴールデンシャワーなど数多い。ノニの木やヤシは、大きく成長し防風林に役立っているという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!