福祉社会の実現目指す/市社協/合併5周年で決意
宣言採択、功労者59人表彰
宮古島市社会福祉協議会(川満省三会長)合併5周年記念社会福祉大会が27日、市中央公民館大ホールで開かれた。社会福祉事業への功労者ら計59人に表彰や感謝状が贈られたほか、「安心して暮らすことのできる福祉社会の実現を目指す」などとする大会宣言を採択。中学生のボランティア体験発表、沖縄大学人文学部福祉文化学科の西尾敦史准教授を講師に迎えての記念講演も行われた。
「人と人のつながりで支える福祉のまちづくり」を大会スローガンとして開催された社会福祉大会には多数の関係者や来賓らが参加し、同社協5周年の節目を祝った。
川満会長は「今年度、市地域福祉活動計画を策定し、地域住民が互いを支え合い、助け合っていく計画に沿った活動体制づくりを進めている」と社協の現状を説明した上で、「体制づくりのためには行政、地域住民、施設、ボランティア団体、介護保険事業所など、さまざまな人たちの協力協働がますます重要になる」と協力を呼び掛けた。
表彰では、会長表彰31、会長感謝状25、特別功労賞3の合計59の個人・団体に川満会長が賞状を授与。受賞者には会場から大きな拍手が送られた。受賞者を代表し元上野村長の砂川功氏が「社協の皆さんが一丸となって、これからも福祉活動を行うことで、宮古島に住んで良かったとみんなからお褒めの言葉をもらえるよう頑張ってほしい」と語った。
来賓として参加した下地敏彦市長や県社会福祉協議会の新垣雄久会長らが祝辞を述べたほか、これまでのボランティア体験について平良中学校1年の奥平晟奈さん(祖母の岸本和子さん代読)と鏡原中学校1年の宮川有紀さんが発表した。
大会宣言は、「市民一人一人がともに支え合い、安心して暮らせる福祉社会の実現を目指して、全力を傾けることをここに宣言する」などとする宣言案を提案、全会一致で採択された。
記念講演では西尾准教授が「つながりのふしぎ」と題し、人と人のつながりが希薄になっている最近の日本の現状を説明し、家族のあり方を地域に広げ、子育てや介護などを社会全体で支える地域づくりの必要性を訴えた。