結膜炎が急増、警報発令/宮古保健所
家庭、学校での予防呼び掛け
宮古福祉保健所は31日、同所管内で急性出血性結膜炎と流行性角結膜炎の患者が急増していることから警報を発令した。どちらの結膜炎も感染力が強く、今後さらに感染の拡大が懸念されるとしている。同所では、家庭内や学校などでの手洗いの励行、発症の兆しがあれば眼科での早めの受診などの予防対策を呼び掛けた。
同所によると、急性出血性結膜炎は7月4日~10日までの1週間で計2人が発症したがその後、しばらくゼロが続いた。しかし、8月22日~28日までの1週間で計6人(年齢45歳~19歳)の発症報告があった。
急性出血性結膜炎は接触感染で感染力が強い。家庭内や学校内などでタオル、ハンカチの共有、または患者が触れた物を介して感染する。
1~2日の潜伏期間を経て急に目が充血したり、目やが大量に出て、朝起きた時に目が開かない場合もある。目の痛みの症状も出て、片目に発症した後、他の目にも発症する。
流行性角結膜炎は6月6日~8月21日までの各週で1~5人の発症が続き、8月22日~28日までの1週間では計11人の発症報告があった。
感染経路は急性出血性結膜炎と同じ接触感染で、7~14日の潜伏期間の後、目が充血したり目やにが出る。涙目になったりまぶたが腫れることもある。まぶしさや目のかすみ、目に異物感や痛みを感じる。片目が発症した後、2~3日で他の目にも発症する。
予防として保健所では▽石けんでよく手を洗う▽タオルは別々にする▽目に触らない―などを呼び掛けている。