與那嶺、兼島君全国へ/県高校ロボット競技で準V
宮工19年連続で出場
県高校ロボット競技大会が13日、沖縄工業高校で行われ、アイデアロボット部門に出場した宮古工業3年の與那嶺拓也君・兼島翔君ペアが準優勝し、12月の全国大会出場を決めた。同校の全国出場は19年連続の快挙。14日に帰島した與那嶺君と兼島君は「多くの人の支えを受けて準優勝することができた。全国大会までには新しいロボットを製作して上位入賞したい」と喜びと抱負を話した。全国大会は12月中旬に鹿児島県で開催される。
アイデアロボットの部はロボットアームでペットボトルをつかんだり、運んだり、投げたりする技術を競う。今回は県内の7校から18ペアが出場した。
與那嶺・兼島ペアは4チームで争う決勝に進み、巧みなロボット操作と連携で高得点を出し、準優勝に輝いた。同校の準優勝は2008年以来3年ぶり。優勝は沖縄工業のペアだった。
與那嶺君は「ドライバーを務めたけど19年連続の全国を懸けた競技だったので大きな重圧があった。でも兼島君がうまくサポートしてくれたので緊張が解きほぐされ、準優勝することができた」と連携プレーの勝利を強調。「全国では新しい機械を作って上位に食い込みたい」と話した。
兼島君は「先生方を含めて多くの人の力で準優勝できた。次は全国大会に出場するけど、県大会よりも良い成績が出せるように新しいロボットの製作に頑張りたい」と決意を話した。
引率した同校ものづくり部の棚原隆光教諭は「生徒たちの努力で全国出場という目標を達成できた。全国大会のレベルは高いが生徒自ら『上位に入賞する』と決意している。良い成績を残したい」と話した。
2人が帰島した14日は学校関係者が空港に出迎えて祝福した。同校の多良間勉校長は「県大会に向けて連日遅くまで頑張った成果が準優勝という結果になって表れた。皆さんの努力と棚原先生の努力に心から感謝している」と生徒たちの活躍を手放しでたたえた。その上で「次は全国大会。新しいロボット製作に頑張ってほしい」と激励した。