子どもたちが働く意義学ぶ
各事業所でジョブシャドウイング
子どもたちが職場で従業員に密着し、仕事内容や職場の様子を観察する「ジョブシャドウイング」が29日、市内各事業所で行われた。参加した子どもたちは、働くことの意義や楽しさなどを学び、将来の夢や進路を考えるきっかけづくりに役立てた。
宮古島市グッジョブ連携協議会(会長・長濱政治副市長)が主催し、平良第一小6年生(99人)、鏡原小5年生(29人)、狩俣小4、5、6年生(15人)の計143人が参加した。
今回、受け入れる事業所は45で、10月の鏡原中1年生の参加を加えると64事業所が協力する。
子どもたちは各事業所に出向き、約2時間にわたって▽仕事とは、働くとはどういうことか▽いろいろな人や部署が連携して企業や仕事が成り立っている-など、観察を重点に仕事や職種に関する認識の幅を広げた。
体験後は、それぞれの学校で成果発表会が予定されている。
合同出発式が29日、平良第一小学校(与那覇止校長)で行われた。長濱副市長は「次代を担うのは君たち。しっかり勉強して、宮古島市の大きな力になってほしい」と呼び掛け。与那覇校長は「貴重な体験ができることを期待する」と励ました。
参加者を代表して下地美寧さん、大久保かがりさん、前泊琉樹君の3人が「コミュニケーションを図りながら仕事の素晴らしさや魅力を感じ取り、自分の夢につなげていきたい」と抱負を語った。
ジョブシャドウイングは、県が進める「みんなでグッジョブ運動」の一環。キャリア教育の一種で、県内では宮古島市ほか名護市、うるま市、豊見城市、石垣市の5地区で実施されている。