10日から日本の自然布展/宮古上布関連ツアーも来島
日本の自然布展in宮古島と宮古上布と日本の自然布を巡る旅in宮古島が(主催・古代織産地連絡会)が今月上旬から中旬にかけて、宮古島市で開催される。自然布展は市体験工芸村で10~16日。自然布の産地を巡るツアーは9日から3泊4日行われ、宮古上布に関心のある人たちが、全国から49人集う。同ツアーは昨年から始まり、宮古は新潟県に次いで2カ所目。
自然布展には①羽越しな布(新潟・山形)②遠州の葛布③丹後の藤布(京都)④喜如嘉の芭蕉布(沖縄)⑤宮古上布(同)⑥木綿手紡布⑦大麻布(福島)-などが展示される。
宮古織物事業協同組合の長濱政治理事長は「日本各地の自然布が一堂に展示されることは、宮古上布の関係者にとって刺激になる。発信力としても大きなものがある。今後の発展に向けて、意見交換するいい機会」と開催の意義を強調した。
自然布展では帯地や着尺、バッグ、のれん、タペストリー、帽子、スカーフ、掛け軸、財布小物などを展示即売する。
ツアー関連行事の自然布レクチャーと宮古上布ワークショップは、伝統工芸村で10日の午後に行われる。
レクチャーでは、各織物の製作工程を比較する。一般市民の参加料は、1000円。
ワークショップでは、苧績み(ぶーうみ)保存会のメンバーらが、ツアー客に苧麻から糸を作る糸績み技術を手ほどきする。