宮城さん、増体152㌔で第1位/牛100日肥育コンテスト
畜産課「肥育奨励に弾み」
16日に開催される宮古牛まつりの関連イベント「100日肥育コンテスト」の最終計量が11日午前、JAおきなわ宮古家畜市場で行われた。計量の結果、宮城秀幸さんが所有する牛が増体152㌔で第1位に輝いた。1日当たりの平均増体は1・52㌔。コンテストには頭の出品があり、1日の平均増体は0・94㌔と予想を上回る数字だった。繁殖供用を終えた牛の肥育は農家所得の向上につながるため、市畜産課は「今後の肥育奨励の弾みになる」と期待を寄せている。
同コンテストは宮古牛の肥育に対する関心を高めることが狙い。地産地消および地元産牛肉の流通促進を図ることも目的の一つで宮古地区では初の試み。出品牛は7月1日に計量、今月11日までの100日間における増体の幅を競った。
最終計量の結果、宮城さんと上地良淳さんの牛が増体152㌔だったが、抽選の結果、宮城さんの牛が第1位となった。上地さんの牛が第2位となり、3位は平良恵勇さんの牛で増体は144㌔。出品牛20頭のうち、100㌔以上増体した牛は計7頭だった。
第1位となった宮城さんの牛は2007年7月1日生まれ。父は安茂勝で母の父は紋次郎。7月の計量時は540㌔だったが最終計量では692㌔まで体重が増えている。通常、繁殖供用を終えた牛の競り価格は平均3~5万円だが、宮城さんの牛の月齢と体重なら20万円前後の値が付くとされ、生産者にとっては大きな増収になる。
肥育方法について宮城さんは「コンテストに出品するために特に餌を多く与えたわけではなく、通常の量をあげてきた。ただ、牛舎の衛生は気を付けた」などと話した。第1位には「出品したときから優勝を目指していたのでうれしい。このコンテストはとても大切だと思う。肥育する生産農家の励みになる」とコンテストの継続に伴う畜産振興に期待を寄せた。
市畜産課の久志盛一課長は「肥育は地産地消をはじめ観光客のニーズに応えるためにも大切にしていかなければならない」と出品者に呼び掛け。コンテストの総括では夏場の厳しい肥育期間にもかかわらず、出品牛の1日平均増体が約1㌔になったことを評価(JA肥育センターの1日平均増体は0・7㌔前後)。「出品した農家の協力で肥育に関する貴重なデータを収めることができた。今後、行政として進むべき方向が見えてくる」と話した。
上位の3人は牛まつりの会場で表彰され、第1位には10万円、第2位には5万円、第3位には3万円の賞金が贈られる。
上位の結果は次の通り。
第1位=宮城秀幸(増体152㌔)▽2位=上地良淳(同)▽3位=平良恵勇(同144㌔)▽4位=平良一夫(同142㌔)▽5位=長浜国博(同124㌔)▽6位=下地博富(同116㌔)