浮き桟橋供用開始/大神島
乗船・下船の利便性向上
宮古島市が大神漁港で整備を進めていた浮き桟橋が、このほど完成し供用を始めている。旅客船の利用客らは「乗船、下船の際の利便性が向上した。特に足元の安全、安心が確保された」と喜んでいる。
浮き桟橋は、箱状の浮体を4本柱の内側の海上に浮かべ、浮体と陸岸は渡り橋で連結された係留施設。潮位の干満に合わせて上下する。
浮体は長さ16㍍、幅6㍍、高さ2・1㍍で、耐久性の高いコンクリート製。船を係留するための係船柱や着岸時の衝撃を和らげる防舷材が設置されている。総事業費が8370万円で、国が3分の2、県・市がそれぞれ6分の1ずつ負担した。
大神島離島振興コミュニティーセンターで9月20日、浮き桟橋完成を記念した祝賀会が開かれた。住民や市議会の下地明議長、市水産課(池原豊課長)の関係者らが集い、盛大に祝った。
旅客船「スマヌかりゆし」(15㌧、定員33人、伊佐正船長)が大神漁港と島尻漁港間を結ぶ。伊佐船長は「船の離発着がとても便利になった。国・県・市に感謝でいっぱい」と語った。
久貝初男自治会長は「お年寄りたちが便利になったと喜んでいるので、非常にうれしい」と話した。
大神島は人口27人、世帯数17戸。最近は観光客らが多く訪れ、友利行雄前自治会長らが地域活性化に取り組んでいる。