御嶽巡り豊穣祈願/西原のユークイ
頭に草の冠乗せ
平良西原の伝統祭祀「ユークイ」が19日から集落内で始まり、神行事にかかわるユークインマたちが「ヨーンテル、ヨーンテル」と唱和しながら集落内にある御嶽を巡拝して回った。今年の列は5人。うち3人がインギョー(卒業)する。
西原のユークイは旧暦9月の吉日の3日間行われる行事。47歳から56歳の女性がユークインマとなり、豊年や健康祈願を行う。
今年は19日に始まり、同日はユークインマがウハルズ御嶽にこもって一睡もせずに祈り続けた。
20日は午前5時30分ごろに同御嶽を出発し、集落内にある九つの御嶽で巡拝を行った。白衣姿のユークインマたちは、頭に草の冠を乗せ、顔を隠しながら「ヨーンテル、ヨーンテル」と唱和しながら歩き、御嶽から御嶽へと移動した。
午後5時前にウハルズ御嶽で巡拝が終わったことを報告、最後はナイカニ(仲間御嶽)に戻ってこの日の祈願行事を終えた。
ウハルズ御嶽にはユークインマの親族ら関係者が多数集まり、19日から祈り続けている5人の女性を温かく見守っていた。
きょう21日は、卒業する3人の家でインギョーが盛大に行われる。