仲宗根さんに功労者表彰/重要無形文化財保持団体協議会
宮古上布の発展に尽力
全国重要無形文化財保持団体協議会(会長・石川道政美濃市長)の第20回大会が今月6日、大宜味村で開かれ、宮古上布保持団体会員の仲宗根ヨシさん(82)=市平良字西仲宗根=ら6人が功労者に選ばれた。功労者への感謝状伝達式が26日、市役所平良庁舎で行われ下地敏彦市長から仲宗根さんに賞状が贈られた。
全国重要無形文化財保持団体協議会とは、無形文化財の技術伝承と保存推進を図ることを目的に、陶芸、染色、漆芸、和紙の工芸技術を伝承する全国14の重要無形保持団体と関係する22市町村とで1992年に発足。毎年、大会を開催していて、今年は大宜味村で行われた。
仲宗根さんは60年以上の長きにわたって織りに携わり、今も宮古上布の織り手として活躍する傍ら、後進の指導に尽力してきたことなどが評価され今回、功労者に選ばれた。
同協議会理事を務める下地市長から感謝状を受け取った仲宗根さんは「日本の文化である宮古上布に関しては若い人たちが一生懸命に頑張ってくれているので、こういう素晴らしい賞がもらえたのだと思っている」と語った。
下地市長は「宮古上布は織りや糸を紡ぐ技術が難しく、並大抵の努力では保持していくことが難しいと思うが、ぜひこれからも、後輩の指導を含め頑張ってください」と激励した。