「青い海、空のPRを」/生まり島大会「豊見親会議」
郷友が観光発展で提言
生(ん)まり島(ずま)・ミャーク大会の記念事業として「豊見親会議」が7日、市内のホテルで開かれた。島外で活躍する宮古出身者らが、宮古の青い海と空のPRによる観光発展をと提言。流通や環境、教育の面についても、助言や意見があった。イベントではスマフツ自慢やクイチャーフェスティバルが良かったと感想。生まり島大会の開催間隔は「2~3年」「4~5年」を望むなど、意見に差異があった。
豊見親会議には▽赤嶺真一沖縄ヤマト運輸社長▽兼島恵孝沖縄宮古郷友連合会長▽下地光次兵庫県議会議員▽羽地弘教育学博士▽山城博美琉球海運社長-の5人が出席。会議は「生まり島・ミヤークの発展」をテーマに行った。
赤嶺さんは「宮古を含め沖縄の素晴らしい商材を国内外を問わず届けたい」と意欲。そのために現在、宅配網を東アジアに広げる仕組み作りに入っていることを明らかにした。
兼島さんは、宮古は海に恵まれるなど観光資源は豊富にあるのに、伸び悩んでいるのはPR不足にあると指摘。入域観光客万人に満足せず、達成の祝いは八重山を追い抜いた時にするべきだと話した。
下地さんは、地理的条件から見て、宮古と八重山が一つになって、アジアから観光客を呼び込む方策は今後重要になると提言。観光振興では、大阪直行便の復活も求めた。スマフツ自慢大会に感動したという下地さんは、子どもたちが地域のお年寄りから方言を学ぶ環境づくりが必要との考えも示した。
羽地さんは「子どもたちは家庭や学校、地域環境の中で育つ。宮古には子どもたちが遊ぶ公園が少なく、整備の必要性を感じる」と述べた。
山城さんは、平良港は大型船の接岸の際に危険をはらんでいると指摘し、早急な整備を要望した。観光の発展に関しては、那覇-宮古間の航空運賃が安くなった効果に期待。エコアイランドの面では「アイドリングストップの島」づくりを提言した。
豊見親たちの提言は、事務局がまとめて下地敏彦市長に提出する。「豊見親会議」と銘打った会議は、15年ほど前まで宮古広域圏事務組合(当時)が主催して実施していた。