来年は地区開催のみ/市主催成人式
効率化、モラル欠如など要因
宮古島市が、来年1月5日に開催する成人式を旧市町村別の地区開催のみとする方針を固めた。今後、各地域づくり協議会と調整した上で最終決定する。地区開催とする要因は効率化と新成人のモラルの欠如。合同開催を取りやめることが妥当と判断した。
市主催の成人式は2005年の合併以降、平良、城辺、下地、上野が合同開催となった(伊良部地区のみ別開催)。それまで旧市町村主催で実施されてきた式はなくなった。
ただ、合併後に地域で組織された地域づくり協議会が各地区の成人式を旧市町村に代わって開催。新成人は市主催の式の後、各地区の式にも出席している。
このように二つの式が開催されている現状を考慮して地区開催のみとする判断に至った。一本化することで効率化を図り、新成人の負担軽減および自宅で祝宴の準備を行う家族の時間確保にも配慮した。
新成人のモラルの欠如も要因になった。近年は式の前に車両で暴走行為をしたり、式典で大声を上げたりする新成人がいたという。式を中断するような妨害行為はないものの「何かあってからでは遅い」(担当課)などと懸念し、地区開催を決めた。
市教育委員会生涯学習振興課によると来年の新成人は725人。地区別では▽平良474人▽城辺90人▽下地51人▽上野33人▽伊良部77人-となっている。
会場は▽平良=マティダ市民劇場▽城辺=城辺公民館▽下地=下地農村環境改善センター▽上野=上野公民館▽伊良部=伊良部公民館-。それぞれ午後2時に式典を開会する。