城辺浦底海岸で崖崩れ
10㍍わたり土砂が砂浜覆う
城辺福北の浦底海岸で崖崩れが発生し、砂浜を寸断しているのを、市内に住む男性が16日正午前に見付けた。現場は浦底漁港から東側約500㍍の所で、土砂が浜を覆っている区間は約10㍍。降り続く雨で地盤が緩み、崖の粘土が崩れたとみられる。
現場の崖の表面は、はげて黒い粘土が露出している。砂浜には、崖に生えていたアダンやススキ、雑木などが粘土と一緒に崩れ落ちた。
同海岸のある福北集落出身の60歳代の男性は「浦底の浜に崖のクチャ(粘土)が崩れ落ちるのを見るのは初めて」と話した。遮られた浜の東側の浅瀬には、貝類が豊富に住むため、同浜を通る人は多いという。
気象台によると、宮古島地方は今月に入ってほぼ毎日雨が降り、城辺では13日夜から14日の未明にかけて激しい雨が降った。1時間の雨量は、11月としては歴代2位の62・5㍉を観測。14日未明には、大雨警報を出して、崖崩れなどに注意を呼び掛けていた。
17日正午には、連絡を受けて市役所防災危機管理係の職員が現場を視察。午後2時には、海岸保全を担当する県農林水産振興センター農林水産整備課農林整備班の職員が現場を調査した。