池間で修学旅行民泊/兵庫県の高校生55人
いけま福祉支援センター
兵庫県立神崎工業高校(谷上光晴校長)の3年生55人(男子48人、女子7人)の修学旅行民泊が23日、池間島で行われた。生徒らは民家の年寄りたちと交流を深めるとともにキビ刈り体験や海水浴体験、美しい夕日を観賞するなど心行くまで満喫した。初めて受け入れた拠点は「いけま福祉支援センター」(前泊博美理事長)。前泊理事長は「お年寄りたちは島の財産。そのお年寄りたちが生徒たちをお世話する。修学旅行民泊で島おこし、活性化を図りたい。来年6月から本格的な修学旅行民泊が始まる」と決意を新たにした。
支援センターは、「高齢者を主役とした持続可能な観光による島おこし計画」を作成。キーワードは「高齢者は島の資源」「持続可能な観光」の2柱。島に暮らす高齢者の「出番・居場所」をつくることで、介護を受ける年齢を遅らせ、要介護者の数を抑制するメリットなどを挙げる。今回の修学旅行3泊4日のうち、1泊2日を受け入れた。
入所式で、宮古島観光協会の池間隆守専務理事は「沖縄の海の中で、最も美しい海は宮古の海。楽しい修学旅行で生涯の思い出にしてください」と歓迎した。
谷上校長は「民泊では、人生の先輩から知識の財産を聞いてください」と述べた。
前泊理事長は「お年寄りたちと楽しく触れ合い、夕日や星空、朝日を楽しんでください」と激励した。
生徒を代表して上田達也君は「少しでも宮古島の良さを感じ、良い思い出にしたい」と声を弾ませた。
この後、生徒たちは、受け入れ民家12軒の関係者らに記念の土産を贈った。
仲原壮一さん(81)と妻のそえ子さん(80)は5人を受け入れた。班長の中村亮太君は、庭先で育つドラゴンフルーツの実を収穫体験。5人は舌鼓を打ち「おいしい」と歓声を上げていた。