重機使いごみ引き揚げ/布干堂船主組合
港の周辺と海底で清掃活動
布干堂船主組合(楚南和英会長)による港の清掃活動が27日に行われた。同組合員やダイビングショップのスタッフ、市内の建設業者ら約40人が参加し、布干堂船だまり周辺のごみを拾い集めたほか、湾内の海底に落ちたごみをダイバーと建設業者らが連携しクレーンなどを使って引き揚げた。
同組合が大米建設の協力を得て実施したボランティア清掃。海底清掃実施に向け、同港を利用するダイビングショップのスタッフらが事前に湾内を2度、調査のため潜り、海底にあるごみの種類や位置などをあらかじめ確認していた。
当日は、まずダイバーが海底のごみにロープを結び、そのロープを陸から人や車が引っ張ったり、重い物はクレーンを使って引き揚げた。海底からは、車のタイヤを
はじめ自転車、船のアンカー、大小さまざまな鉄くずなど多くのごみが引き揚げられた。
港周辺の陸上でも清掃活動が行われ、参加者たちは空き缶やペットボトルなどポイ捨てされたとみられるごみを拾い集めた。
楚南会長は「海底清掃は昨年も行ったばかりなのに、こんなにごみが出るとは。台風で飛ばされて落ちた物もあるだろうが、自転車など不法投棄と思われるものも少なくない。一度、海に落ちると引き揚げるのはたいへんな作業。投棄が続くと港の底が浅くなり、引き潮時に船が投棄物に接触するなどのトラブルとなる恐れもある。不法投棄は絶対にしないで」と訴えた。