「責任持って行動」/宮古島市 5地区で成人式
宮古島市と市教育委員会主催の2012年成人式が5日、旧市町村5会場で開催された。今年、大人の仲間入りをする725人(男性388人、女性337人)が各会場に集い、20歳の門出を祝った。新成人代表が、今後は一人の大人として責任を持って行動することなどを誓う言葉を述べたほか、新成人を激励する下地敏彦市長の式辞が披露された。会場では久しぶりの再開を喜び合い、記念写真を撮影する姿が多く見られた。
市町村合併し宮古島市となって以降、成人式は伊良部地区を除く平良、城辺、下地、上野の4地区は合同で行われてきた。しかし、市の式終了後に各地の地域づくり協議会が旧町村ごとに別途、式を開催していたことから、今年は旧市町村単位で実施されることとなった。
平良地区の成人式はマティダ市民劇場で開かれ、新成人474人(男性249人、女性225人)が新たに大人の仲間入りを果たした。新成人を代表しての「誓いのことば」では下地麻依さん(沖縄国際大学2年)が、親元を離れ一人暮らしをはじめたことで両親の存在の大きさに気付いたこと、将来は島に戻り小さい宮古島から世界へ発信する架け橋となることが目標であることを語った上で「大人としての責任を持ち、責任ある社会人として常に向上心を持って歩んでいくことを誓います」と宣言した。
下地市長は式辞の中で「これまでは、まだ子どもだからと甘えることもできたが、これからはそうはいかない。社会の一員として、社会のルールの中で生きていくことが必要」と大人としての責任を強調。
「権利を主張するだけでなく、社会人としての義務をどう果たすかということを肝に銘じて行動しなければならない」と呼び掛けた。
市議会の富永元順副議長は「これからいろいろな困難があると思うが、自分の目標に向かって忍耐と勇気と覚悟を持って突き進んでください。皆さんの未知なる可能性に期待しています」と激励した。
成人式式典の前にはアトラクションが行われ、新成人の中学時代の写真がスライドショーで紹介されたほか、ダンスチームによる踊りなどが披露され、式を盛り上げた。