社会・全般
2012年1月13日(金)9:00
宮古市の児童生徒来島/多良間村
震災後初交流 キビ刈りなど体験
【多良間】岩手県宮古市の児童生徒体験交流学習の訪問団(団長、石宇修一宮古市立宮古西中学校長)の10人が多良間村を訪れている。東日本大震災以降、宮古市の児童生徒の来島は初めて。一行は12日、キビ刈りや黒糖づくり、追い込み漁などを体験をした。
初めてのキビ刈りに挑戦した石澤奈緒子さん(第一中2年)は、「キビの周りの葉をカマで落としたりするのが楽しかった」と感想を話した。
大越亮右君(河南中2年)は、「キビの根っこがかなり堅くてびっくりした。岩手と違い暖かい。多良間のきれいな海に潜って追い込み漁をするのが楽しみです」と語った。
夜は、村や宮古市会主催の歓迎交流会で村民と交流を深めた。
10日からホームステイしながら南国を満喫した児童生徒たちは、きょう13日帰途に就く。
多良間村と宮古市の交流は152年前に宮古の商船善宝丸が75日間の漂流の末多良間村の南海岸に漂着、乗組員7人全員が無事宮古に帰り着いた史実を縁に1975年ごろから児童生徒の交流が開始。96年には姉妹市村を締結している。