「学校統廃合は白紙に」/西城学区
規模説明会で住民ら反発
市教育委員会(宮國博委員長)は26日、城辺の西城中学校の体育館で「宮古島市立学校規模適正化(基本方針)説明会」を開いた。園児・児童・生徒の保護者や住民ら約60人が参加。委員会は「西城中学校、福嶺中学校、城辺中学校、砂川中学校を2016年度をめどに1校に統合する。また幼稚園を含む西城小学校、福嶺小学校、城辺小学校、砂川小学校を16年度までに統合する。適正規模の実行期間は、2011年度から18年度までの8年間を基本とする」との方針を示した。フロアからは「統廃合したら西城学区の名称が消え地域が廃れる」「西城学区は白紙に戻してほしい」などの意見があった。
教育委員会は2011年3月、市学校規模適正化検討委員会から「宮古島市立学校規模適正化基本方針」の答申を受けた。教育委員会は答申に盛り込まれた4点の意見に新たに2点を加えて基本方針を決定した。6点は▽集団活動や特色ある教育活動がより必要なこと▽より充実した学校施設・設備が必要なこと-などの内容。
宮國委員長は「昭和36年、当時の平良市では『大神小中学校を狩俣の学校と統廃合しては』という話があった。また平成8年には教育委員会の中で学校整備編成について議論された。学校統廃合については内在していたものが出てきており、今に始まったものではない。子どもたちの教育環境をどうしていくのかを考えている」と説明した。
フロアの男性は「住民の署名を集めて統廃合問題と戦いたい。西城学区はもう一度検討し、白紙に戻してほしい」と要望した。
川満弘志教育長は「来年度からの新学習指導要領の目標を少ない人数で達成できるのか。適正規模配置では、目標が達成できると思う。各地域の説明会の後、方針の見直しもある」と理解を求めた。
フロアの別の男性は「何の目的で統廃合するのか中身が伝わってこない。納得できない」と述べた。