「花いっぱいの島に」
下地市長が花植え アピール
「宮古島を花いっぱいの島に」。下地敏彦市長が11日、「隗より始めよ(言い出した人から始めよ)」と自宅前市道の植栽升に花を植えた。区間は東仲宗根にある花園幼稚園付近から東小の方向へ約100㍍。季節の花が、鮮やかに咲き、道行く人の目を楽しませている。
下地市長は、花や緑を増やすことに熱意があり、「花の王国」づくりを推進している。今回、口で言うだけでなく、同計画への市民参加を行動でもってアピールした。
作業は早朝から始まった。手には、スコップ。地ならし作業を頑張る下地市長の顔から、大粒の汗がしたたり落ちた。サルビアやマリーゴールド、インパチェンス、ベゴニアなど約80本を植えた。
下地市長は「住宅周辺の緑化は、役所ではなく自分たちでやってほしい。市民が花木を自主的に植えて、宮古島が花と緑でいっぱいになればうれしい」と呼び掛けた。苗の無料確保には、「道路里親制度」の活用を勧めた。
下地市長の住宅の庭は、花と緑にあふれている。ガーデニングが、趣味という市長。「緑があると、心が落ち着く」と、緑化の効果を強調した。
同道路は、児童生徒の通学路にもなっている。植えた花には「花のように美しく、心豊かな人に育ってね」という子どもたちへのメッセージも込めた。
花の王国は、宮古島を花と緑でいっぱいにする島づくりを目指す事業。同事業の一環として、市熱帯植物園に昨年完成した、せせらぎの周辺にも季節の花が咲いた。