宮古馬ベビーラッシュ/今年3頭目、総数最高34頭に
宮古島市熱帯植物園にある宮古馬ふれあい広場で23日午前、雌の宮古馬1頭が誕生した。島内では今年3頭目の誕生で1985年に本格的な増頭計画が開始されて以来、最高の34頭に達した。北海道十勝牧場で飼育されている宮古馬を合わせると38頭。宮古馬は今後4月にかけて6~7頭産まれる予定で年度内にも40頭に到達する可能性がある。
23日に産まれた子馬の父はタケ原、母は美羅。同日朝に飼い主の荷川取明弘さんらが確認した。
荷川取さんは「何とか無事に産まれてきてくれたので良かった」と安堵。子馬と積極的に触れ合いながら誕生を祝っている。名前は後日命名する。
宮古馬は日本在来馬8馬種の一つ。1950年代には農耕や馬車として利用され、1万頭余り飼育されていたとされる。その後農機具の普及などで激減し、絶滅の危機にひんしていた。
1985年に増頭計画がスタートして以降は宮古本島内における飼育頭数が少しずつ増頭。ただ、誕生と同じペースで事故死が相次いだ年もあり思うような増頭には至っていない。
保存会などは当面の増頭数を50頭に設定して取り組んでおり、年度内の40頭達成に期待を寄せている。