宮古馬、出産ラッシュ
3月に入って3頭 全体飼養頭数は36頭に
宮古馬の出産が相次いでいる。3月に入って3頭が産まれ、今年の増頭数は計5頭になった。島内で飼養されている全体頭数は36頭となり、1985年に増頭運動が始まってからは過去最高頭数に達している。
3月に入ってから平良山中の荷川取牧場で1頭、平良狩俣のスマヌーマ牧場で2頭が産まれた。
荷川取牧場の子馬は雄で1日未明に産まれた。名前は「隼」。飼い主の荷川取明弘さんらが名付けた。
荷川取さんは「とてもきれいな馬。元気に育ってほしい」と愛情を寄せた。
スマヌーマ牧場では2日に雄と雌の子馬が誕生。名前は飼い主の島尻博之さんが思案中だという。2頭と
も愛らしい表情を見せて牧場を駆け回っている。
島尻さんは「無事に産まれて良かった。先に産まれた1頭と今回の2頭が一緒に遊んでいるので牧場がとても和やか」と話し、新しい命の誕生を喜んでいる。
飼い主や宮古馬保存会によると、今後もしばらくは出産が続くという。全体飼養頭数が40頭に迫っており関係者の期待は大きい。
宮古馬は日本在来馬8馬種の一つ。貴重な在来馬を保存しようと、1985年に全島ぐるみの本格的な増頭運動がスタートした。目標頭数は50。その目標に少しずつ近付いている