鳳夏さんら3人が名取に/日舞藤間流凰太郎会の弟子
さらなる精進に決意
日本舞踊藤間流(勘右衛派)歌舞伎役者(尾上松緑)音羽家四代目家元はこのほど、日本舞踊藤間流凰太郎会(池間りつ子こと藤間凰太郎代表)の小林郁子こと藤間凰夏さん、比嘉菜摘こと藤間凰翠さん、宮國美羽こと藤間凰洋さんの3人に名取免許を交付した。免許状を手にした3人は、さらなる古典舞踊・日常作法けいこの精進に向け決意を新たにした。
今月5日、東京で名取式が行われ、3人は晴れ晴れとした表情を見せていたという。17日、本社を訪れ報告した。
舞踊歴は、凰夏さん(宮古島市職員)が7年、凰翠さん(宮古高校2年)と凰洋さん(同)ともに14年。
今後の抱負について、凰夏さんは「これからもけいこに励み、藤間流の素晴らしさを伝えていきたい」と意欲を見せている。凰翠さんと凰洋さんは「将来は国際人として活躍し、日本舞踊藤間流の素晴らしさを広めたい」と意気込む。
師匠の凰太郎さんは「凰夏さんは、普通は10年以上の舞踊歴で名取資格を取得するが、鳳夏さんは7年で取得したから優秀である」とたたえた。
また「凰翠さんと鳳洋さんの2人は、3歳のときに入門した。高校生活があと1年残っているので、卒業後の社会人に向け、しっかりけいこを積んでほしい」と激励した。
凰太郎会は、今年で設立47年。これまでの師範取得者は8人。名取取得者は今回の3人を含めて34人。現在けいこ中の弟子は33人。